無料のVPNを導入することによって生じうるデメリットは?

効果的なセキュリティー対策としてVPNが注目を浴びる中で、無料VPNというサービスを提供する業者も登場しています。安くVPNを導入できるのは大きなメリットであるとはいえ、覚えておくべきデメリットもあります。では、3つのポイントについて解説しましょう。

1つ目は「セキュリティーレベルが低いVPNもある」という点です。無料VPNを提供しているプロバイダの中には、「無料はあくまでお試しで、正規版は有料です」というシステムを採用しているケースが珍しくありません。もちろんこれも販売戦略の1つではあるものの、コストの発生を避けるため無料版を使い続ける企業もあります。ただし、無料版は簡易的な機能しか搭載していないことが多く、十分なセキュリティーレベルが確保されていないことが多いのです。ですから、無料VPNは外部からの不正アクセスに対するプロテクト機構がそれほど堅牢ではないということを覚えておきましょう。

2つ目は「VPNの設定・運用は各自が行うスタイルが多い」ということです。無料VPNを構成するためのレンタル機器やマニュアルまでは提供してもらえるものの、設定やメンテナンスは自分で実施してくださいというプロバイダが多くみられます。そうなると、社内にVPNに関する専門知識を持つスタッフがいない場合は外部からエンジニアを定期的に招へいする必要が生じるでしょう。結果として、まったく低コストにならなかったというパターンが多いのです。ですから、VPNを導入する際の条件を事前に確認しておくことはとても大切です。

3つ目は「まがい物も存在する」という点です。残念ながら、VPNという名前を冠してはいても、その機能を十分に保有していないものが存在しているのです。中には、通信のログを任意のサーバ上に蓄積してしまうため、セキュリティー上のリスクが高まったというケースも確認されています。ですから、「タダならやってみよう」と安易に考えるのではなく、その評判や機能などを十分に精査してから導入を検討するようにしましょう。24時間365日サポートのあるNTTの固定ipのサービスなら心配ありません。